【2月】寒さの中にも春の足音が聞こえてきます。
2018.02.26
冬場の感染症にご注意を

この季節に感染症がまん延するのは、第一に空気の乾燥しているためウィルスや風邪の原因菌がより遠くまで飛散しやすいこと、第二に、ウィルスや細菌が冬場の低温・低湿度を好むこと、そして、寒さで私たちの免疫力が落ちていることなどの条件が重なり、せきやくしゃみを介する「飛沫感染」や空気中を漂う原因菌を吸い込む「空気感染」、意外なところで電車のつり革やドアノブ、タオルなどの共用を介した「接触感染」が活発に起こります。
冬場に流行しやすい感染症についてです。
★インフルエンザ感染症:ご存知のとおりインフルエンザウィルスが気道に感染して移る感染症です。主に、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身に症状が現れるA型と、症状は比較的穏やかながら消化器系の症状が特徴のB型があります。主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。A型B型ともに感染予防の基本はやはり流行前のインフルエンザワクチン接種ですが、今時分ですと、外出時のマスク・手袋着用、帰宅時のうがい・手洗いは必須ですね。

★RSウィルス感染症:乳幼児がかかる代表的な呼吸器感染症です。乳幼児の多くが生後間もなくこの感染症にかかり、鼻汁、せき、ぜいぜいする症状が特徴です。保育所など施設内で流行しやすく、それにともなって家族内感染も起こりやすくなるので積極的な手洗いとうがいが重要です。
感染症対策のため、今一度生活の見直しをお勧めします

□帰宅後、手洗い、うがいをしない
□偏った食事や外食、コンビニ食などが多い
□睡眠不足が続いている
□仕事や人間関係などストレスが多い
□暖房をつけっぱなしで換気を行わない
□寒いので定期的な運動をしていない
□家族とタオルなどを共用することがある
また、この時期の感染症対策の一環として、免疫力を上げる積極的な寒さ対策も欠かせません。体温が1℃上昇すると免疫力は5倍になるとまで言われます。逆に低体温では、血行が悪くなり、免疫を司る「白血球」が全身で働けなくなってしまいます。
春が待ち遠しい季節ですがまだまだ寒い日々が続いております。しっかりとした防寒対策で免疫力の維持にご留意いただき健康な毎日をお過ごしください。
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■研究室から
2018.02.26 | カテゴリ: 研究室から