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「隠れ脂肪肝にご注意を!」

沈黙の臓器『肝臓』
肝臓は横隔膜のすぐ下にある赤褐色の内臓器官で、人体最大の分泌器官です。

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その一部を切除しても再生能力が高いため比較的ダメージに強い臓器であると考えられています。
肝臓は食べ物を消化するために必要な胆汁酸を作るだけでなく、有害物質の解毒・分解をしたり、私たちの体に必要なたんぱく質の合成や、余分なブドウ糖を中性脂肪として貯蔵します。

昔から大酒のみが肝臓を悪くすることは知られていましたが、この肝臓の3つ目の役割である『余分なブドウ糖を中性脂肪として蓄える』ことが、最近肝臓の病気につながることが判ってきました。つまり、お酒を飲まないのに肝臓を悪くしてしまうのです。
現代は、日本の歴史上かつてありえなかった飽食の時代です。脂質や炭水化物を中心とした欧米型の高カロリー食が増え、何と日本人の約30%の人が脂肪肝だと言われています。

肝臓は我慢強い臓器ですので脂肪を貯めているだけではこれという症状がありません。また、一般の肝機能の指標となる血液検査(AST、ALT)にも異常は出てきません。
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しかし、この脂肪細胞から様々な炎症を起こす物質が出てきているのが最近わかってきました。この物質が肝臓の細胞に炎症を起こし、徐々に肝臓を蝕んでいきます。その結果肝硬変になり、そのうちの10~20%の人が肝臓がんに進展します。

新潟薬科大学で行われた動物実験ではラットをそれぞれ対象群(通常のエサ)、肥満群(高脂肪・高カロリーのエサ)、越後白雪茸群(越後白雪茸の乾燥粉末を含む高脂肪・高カロリーのエサ)の三群に分け生後四週齢から100日にわたって飼育した結果、肥満群では内臓脂肪量が平均48gであったのに対し、越後白雪茸群の内臓脂肪量は平均29gと有意に低い値が見られました。

初期の脂肪肝は通常の血液検査では見つけることが難しいので気になる方は一度消化器内科で肝臓のエコー検査を受けてみてください。
転ばぬ先の杖が大事です。


2019年7月18日
マイコロジーテクノ株式会社
代表取締役社長・薬剤師 西川浩司

  
  

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