ブログ

「糖尿病はお薬でコントロールする?」

このたび、アメリカのマサチューセッツ総合病院のPooyan kazemian先生が2005年から2016年まで糖尿病患者さんに関する米国国民健康保険栄養調査のデータを解析した結果が医学雑誌に投稿されました。

糖尿病の治療目標は血糖値、血圧、LDLコレステロール値、禁煙の4項目ですが、目標を達成できたのは4人に1人という結果でした。この20年間に糖尿病の新しいお薬が次々と発売されたにもかかわらずです。

null
糖尿病患者さんは病院やクリニックで治療を受けていますが、お医者さんがする事は、日常の生活習慣を聞いて血糖値やヘモグロビンA1cの値、血圧などを測定してそのままお薬を継続するか、違うお薬に変更するかです。
多くの場合はその原因の大部分は日々の生活習慣(白米、うどん、ラーメン、粉物など糖質を好んで食べている。ビールや日本酒など糖質の多いアルコールをたくさん飲んでいる。毎食おなかいっぱい食べないと気がすまないなど)に起因するものです。
つまりお薬には限界があるという事です。

お医者さんは生活習慣の指導まで手取り足取りやってくれるわけではありません。ご自身の生活習慣を変えずに(原因を放置して)対策(お薬)を取っても効果は少ないですよね。今回のアメリカでの研究結果はまさにそれを証明した形になりました。

糖尿病と診断された瞬間からまずしなければならないのは、今までの生活を改めるということです。これは糖尿病だけではなく癌を含めた動脈硬化、高血圧など生活習慣病全般に言えることです。
null
お薬以外に越後白雪茸を原料とした機能性食品を始めるのも一つかもしれません。(昨年同志社大学生命医科学部で実施されたヒト試験でヘモグロビンA1cが有意に下がる事が証明されました。)
糖尿病はそれ自体が直接死に結びつく病気ではありません。
血糖値をコントロールせずに放置しておくことによる『合併症』で命を縮めるのです。

もう一度糖尿病の3大合併症をおさらいしておきましょう。

●糖尿病性神経障害
抹消の神経がやられてきます。
一般の人は靴に小石が入っているとすぐに違和感を覚えて靴を脱いで小石を出しますが、神経がやられてくるとこれがわからなくなります。そうすると足の裏に傷がつき、そこから細菌が入り重症化すると『足を切断』しなければならなくなります。
また、食べ物が胃腸に入ると神経がこれらの蠕動運動をさせるのですが、うまく動かなくなることによって便秘や下痢などがおこります。

●糖尿病性網膜症
視力に直結している眼の網膜が酸素不足になり、本来必要でない脆弱な血管が網膜に新生され、そこから出血して視力低下や失明になります。日本人の失明原因の第一位と言われています。

●糖尿病性腎症 
腎臓の機能が低下して最終的には『透析』をしなければならなくなります。初期透析導入原因の一位が糖尿病性腎症です。

血糖値をコントロールするということは、これらの合併症を予防することです。


2019年8月20日
マイコロジーテクノ株式会社
代表取締役社長・薬剤師 西川浩司

  
  

< 前頁へ | < 目次へ > | 次頁へ >

  
  

ページのトップへ戻る