Basidiomycetes-X
遺伝子レベルでは、椎茸や舞茸の仲間の担子菌類です。一般的な茸は担子器から胞子を出して、孫・子に命をつないでいきます。
しかし白雪茸は、担子器を形成しません。したがって、一個体しか存在しない茸と言えます。
奇跡的に発見されたことと、その培養に成功したことから、奇跡のキノコと言われるようになりました。
形状は白トリュフそっくりで、触感はナッツのようにコリコリした歯ごたえがあります。
白雪茸には、アガリクスに比べてβ-グルカンの含有量が2倍あり、その他の含有成分の分析に関しても研究が継続されています。
中でも、白雪茸に含まれるピロールアルカロイド(4-(2-ホルミル-5-ヒドロキシメチル-ピロール-1-イル)酪酸として)は、多くの研究機関から注目されています。
1998年に発見されたときは、生産者の方々から松露と呼ばれる日本のトリュフだと言われました。
クルミのような歯ごたえがあり、スライスしてスパゲッティにかけたり、すりおろしてスープにしたりして珍重されました。
2002年に量産体制を整え、海外に日本産白トリュフとして紹介しました。残念ながらイタリアやフランスで、「この茸はトリュフではない」と言われました。
しかし食べた人たちから、この茸を食べると元気なった気がする。健康維持に役立つ栄養があるのではないかと聞かれることが多くなりました。
新潟薬科大学の教授(現名誉教授)小西徹也先生に相談したところ、「βーグルカンがアガリクスの2倍ある」との報告をいただきました。京都菌類研究所の山中勝次所長からは、「新種の茸」であるとの分析結果をいただきました。その後、多くの研究機関で様々な実験が行われ、安全性の確認がされました。
2020年に同志社大学の教授米井嘉一先生による臨床試験の論文発表がありました。そのデータを基に消費者庁へ機能性表示品食品の届出を行いました。
奇跡のキノコ「白雪茸」は、安心・安全の品質管理のもと、大切に生産しています。
新潟の大自然の中で、徹底した生産管理、衛生管理のもと、1茸1茸大切に栽培されます。またキノコの生産には、厳格な温度管理・湿度管理が必要です。長年にわたる栽培研究ノウハウの蓄積により、安定した生産が実現しつつあります。